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症例 慢性腰痛 50代男性

20年来の腰痛あり。
ぎっくり腰など急性の症状で病院に行った覚えはないものの、腰痛とは長年のお付き合い。
ほぐし系のマッサージ店を主に利用している。
いつも「硬いですね~」と言われ、力の強い男性に施術をしてもらうようにしている。
自身でも硬さは自覚している。

学生時代はスポーツを行っていた。
今でも筋肉質で、軽いストレッチなどは行っている。
決まった運動は今は行っていない。

腰痛を治して欲しいわけではなく(というか今さら良くならないと思い込んでおられたよう)
ストレッチに興味があって来てみたとのこと。


臀部や仙骨まわりの痛みはない。
歩行に問題は感じたことはない。
肩・首もこっているとはよく言われるが、痛みは特に感じない。
年々身体が硬くなっている気がする(動きが悪い)。


身体を触ってみると、どこもかしこも硬い。
普段はデスクワークが多いとのこと。

背中が特に硬く、鉄板が入っているよう。
筋肉質であるとともに中年太りの傾向にあるため、問題のありそうな筋肉に触れることができそうにない。
一枚一枚皮を剥くような施術のほうが、時間はかかっても結果的には早いのではないかと予想。
それをお伝えして、まずは背中の硬さから始めることにした。
骨盤はかなり後傾している。


背部を軽くほぐし、脚部からストレッチ。
硬さの強いところは動きをつけてから静的ストレッチを行う。
全体的に筋膜も硬くなっているようだ。

骨盤と股関節のストレッチを行う。
硬さがのこるため慎重に行ってみたが、何度か行ううちにスムーズに動くようになった。
骨盤の後傾も調整できた。
背中と胸部のストレッチは念入りに行う。


終了後、ストレッチが大変気持ちよかったとの感想を頂く。
腰痛の解消については「期待していなかったけど痛くなくなっている」と痛みが劇的に改善。
骨盤の位置が変化していることを、座った状態で体感。

今の状態をキープするために、今やっているストレッチに追加して行いたいとのことだったので
今どのようなストレッチを行っているか伺ってから、まずは背中を硬くしないようなストレッチを追加するよう指導。


【経過】
だいたい1ヶ月に一度施術を受けていただく。
指導どおりのストレッチ毎日行っているとのこと。
1ヶ月後の来店時はまた少し痛みを感じ始めて、硬さも少し戻ってきていた。
2ヶ月後は痛みはあまり感じないが、硬さは少し戻ってしていた。
背中のストレッチに追加して、骨盤の後傾を調整するストレッチの指導も行う。

6ヶ月後
背中が柔らかくなっただけでなく、腹部のラインもスッキリしてくる。
腰の痛みはほぼ感じない。

その後
運動するのが楽しくなり、トレーニングに通っている。
アフターストレッチを念入りに行うこととセルフケアを指導。



【考察】
思ったよりも筋肉質だったことが、ストレッチをより効果的にしたのではないかと思う。
またご自身で毎日コツコツ行ったことが、良い結果をもたらしたと思われる。

またストレッチは何年も毎日行っていたのにもかかわらず、よい結果が得られなかった。
自分の身体に合ったストレッチの重要性を改めて認識させられた。

期待値が低かっただけに、身体の変化に感動。
その感動が日々の積み重ねのモチベーションに大きな影響をもたらしたのだろう。

慢性腰痛のように何年にも渡って積み重なってできたものには、焦ってはいけない。
慢性こそ順番が最重要である。


illustration by フリーメディカルイラスト図鑑



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